2011 年もそろそろ終わりですね.
今年もいろいろな人にお世話になりました.本当にありがとうございます.
来年は,また色々と変わりそうです.怖くもありますが,楽しみでもあります.
今後とも,よろしくお願いします.
同じ記事の,
未来はカスタマに聞いても見えてきません。自分たちが本当にこうしたいという未来を形にし、まわりに見せ、自らつくっていこうという意志が必要です。
という点を,よく学生さんに言ってるんですが,私が言ってもあまり効果が無いので,「スティーブジョブズが言ってたよ」と言ってるんですが,これからは「MITの石井先生も言ってたよ」と言えるようになりました.
というか,教育者,研究者なら常識だよな.
とかいうことをよく言ってるんだけど,この言い方だと現状のサーベイ(顧客の不満の調査)を,一切しないで良い,みたいに聞こえてしまうのは問題ではありますな.
では,なんでこういうことを酸っぱく言うかと言うと,基本的に学生さんのテーマ設定が甘いんですね.ブログでこういってた,とか.いや,しょうがないし,私も学生の頃はそんな感じではありました.学生さんに,ブログ記事を紹介してたりするし.
私が何か提案したりすると「先生,それは誰も困ってないみたいですよ」みたいに言われることもあるな.
まぁ,そういうのを踏まえた上で,本質的な問題はこれで,これをこう解決したい,だったらいいんだけど,表層的な問題と,その解決とか,そういうところに流れちゃうところがある.いや,それを解決するだけでもたいしたもんだという気もするし,練習問題にはいいんだけど,卒業までに身につけていってもらいたいのは,その先なんだ.その先に突き抜けるための能力なんだ.
と思うんだけど,それを口で言うだけだと説得力もないし,言われてもどうしようもないので,どうしたものだかわからないので悩む.
で,学生さんと一緒に悩む,というのが現状のソリューション.
土曜日はspcampの関係で出勤(「アフター・キャンプ・ミーティング2011」開催のご案内).
今日はRubyのリファレンスの関係で出勤(Rubyの次世代リファレンスマニュアルを構想する会 ).
というわけで,今週は休めない.しかも,論文まわりとか,修論まわりとか,忘年会とか,忘年会とか,忘年会とかが重なっていて死にそう.
でも,クリスマスは暇.実家に帰ろうかなあ.
プロシンの幹事会だった.1ヶ月後にはもうプロシン.早いなあ.
今年は予稿集電子化のため,なんか色々大変だった.
学生さんが,「やらされてる」状態を脱するには,どういう指導をすればいいんだろう.「やらされてる」状態の研究は,やっぱりそれとわかる感じ.いくつか,仮説とか,試した方法とかあるんだけど,決定打に欠けるというか,そこにこうすれば到達してもらえる,という方法論はまだ身につけていない.
「やってみせ,いって聞かせて,させてみて」てなことを地道にやるのかなぁ.楽しさを知ってもらうと,自ずとそうなるような気もするんだけど.
自転車で若洲海浜公園に行きました.往復 30km.なかなか良い.
帰りに,夢の島熱帯植物園にも行きました.大人1枚250円.熱帯っぽかった.ああいう施設があることすら知らなかった.光るキノコ見たかったなぁ.
なんか,らしくなくリア充っぽい.けど,一人なのでリア充になれない.
コンピュータアーキテクチャのエッセンス という,書評(推薦)の後書きに私の名前があったんでコメントしておくと,鈴木先生はもちろんお世話になってるんですが,共著の並木先生という方が私の指導教員だったり,中條先生という方は卒修論でお世話になったりと,ごにょごにょ.世間は狭いですね.
ちなみに,浮動小数点数の誤差の話を簡単に,しかも Rubyist が理解しようとするのなら,情報科学入門 Rubyを使って学ぶ がお勧めです.東京大学の学部1年生の授業(冬学期)で選択必修の授業の教科書です.私もこれで浮動小数点数の誤差について,大分わかりました.授業で教えるために,この教科書で勉強しなおしたという.
上から下まで系だと,よりソフトウェアよりの話になりますが,タネンバウム先生の 構造化コンピュータ構成 第4版―デジタルロジックからアセンブリ言語まで も個人的にお勧めです.というのは,これで学部4年の時コンピュータについて勉強したので.
それはともかく,ご退院おめでとうございます.
それの元ネタはヘンリー・フォードの「もし顧客に何が欲しいかと尋ねていたなら、彼らは速い馬が欲しいと答えていただろう」だと思うよ。
おお,なるほど.今度からフォードも言ってたよ,と言うことにします.