第 159 回 PTT のお知らせ

PTT 幹事の岩崎@東大です.

今年最後のPTTは,「PTT巡業シリーズ第1弾」ということで,会場を富士ゼ ロックスにいたしました.普段とはちがった新鮮な気分にひたれるかもしれま せん.また,「PTT忘年会」の如きものもあるかもしれません.皆様の御来場 をお待ちしております.

また,今後とも時々「巡業」と銘打ちまして いろいろなところに会場を設 定したいと思っております.


日時: 1990年 12月 19日 (水) 18:30 から

場所: 富士ゼロックス株式会社 KSPソフトウェア事業所 4F プレゼンテーションルーム

JR南武線武蔵溝の口駅,東急田園都市線溝の口駅下車.田園都市線利用者 は南武線乗り換え口を出て,まっすぐ南武線に沿って進む.南武線利用者は, 改札を出てすぐ右に曲がり南武線に沿って進む.どちらも約1000m進むと左手 にNEC東京第二工場があるので,その右端の塀に沿い約50m進むと,かながわサ イエンスパーク(KSP) (淡い紫色のビル)の前に着く.X字した棟の手前側のエ レベータに乗り,4階で降りる.電子メイルでFAX番号,あるいは,住所を教え ていただければ,詳しい地図をお送り致します.問い合わせ先: jun@ssd8b.ksp.fujixerox.co.jp


話題: グラフィカルユーザインタフェース開発ツールPreface

話者: 倉部 淳 (富士ゼロックス株式会社)

内容:

グラフィカルなユーザインタフェースを構築するためのツール Preface に ついて述べる.Prefaceの目的は,プログラミングの知識を持たなくともグラ フィカルユーザインタフェースを設計できる環境を提供することである. Preface は,ユーザインタフェースを設計するためのグラフィカルエディタと 設計したユーザインタフェースを構築するC言語のソースプログラムを生成す るコードジェネレータにより構成される,Prefaceは,オブジェクト指向に制 約を採り入れたモデルに基づいて設計した.


食事: 今回はありません. 武蔵溝の口駅前にパン屋,パン屋とパチンコ屋の間の路 地を入ったところに,マクトナルドとファーストキッチン があります.


次々回: 1991年 1月 16日 (水) 東大

差出人、幹事:
113 文京区本郷 7-3-1
東京大学工学部計数工学科  岩崎英哉
03-812-2111  ext. 7411
iwasaki@wadalab.t.u-tokyo.ac.jp

第159回 PTTメモ


日時: 1990年12月19日 (水) 18:30 - 20:00
場所: 富士ゼロックス(株)KSPソフトウェア事業所
題目: ユーザインタフェース開発ツール Preface
話者: 倉部 淳 (富士ゼロックス)
出席者: 和田 英一, 岩崎 英哉(東大), 宮島 靖, 河又 恒久, 風間 信也(農工大), 石畑 清(明大), 川平 吉樹, 森山 茂男, 多田 好克, 寺田 実(電通大), 落合 大, 土橋 浩一(早大), 堀 素史, 八十 敏雄, 中村 新一, 岩田 正武, 伊知地 宏, 堀 英彦, 芳賀 進, 濱田 英俊, 倉繁 宏輔(富士ゼロックス)
概要:

質疑応答:

ユーザインタフェース開発ツールPrefaceの構成と、それを試作し評価した 結果について話をした。

世の中では、ユーザインタフェースを視覚的に設計し、そのソースコード を自動生成するツールがいくつか発表されている。これらのツールは、特定の ユーザインタフェース部品を用いて、ユーザインタフェースを開発するための 手段として提供されている。このため、ユーザインタフェース部品が異なる機 器のユーザインタフェースを、同じツールを用いて開発することはできない。

我々は、ユーザインタフェース部品と開発工程とを分離し、ユーザインタ フェース部品が異なる機器のユーザインタフェースも、部品を交換するだけで 同じツールを用いて開発が行なえるようにすることを考えた。その考えの基で Prefaceの開発を行なっている。

Preface は、部品とグラフィカルエディタ、コードジェネレータとで構成 した。グラフィカルエディタは部品を取り込み、その部品を用いたユーザイン タフェースを視覚的に設計することを支援する。コードジェネレータは、部品 を取り込み、グラフィカルエディタが生成したユーザインタフェースの定義を ソースプログラムに変換する。部品はS式で記述し、色々な部品に柔軟に対応 できるようにしている。

Prefaceでは、X window system 上の Athena Widget を用いたユーザイン タフェースの表示部の開発が行なえる。そして、Preface 上でシーハイムモデ ルのダイアローグ部、他のユーザインターフェース部品を使用したユーザイン タフェースを開発できるようにするのが今後の課題である。

参加者の皆様からは、ツールに必要な機能、パフォーマンスの測定方法な どについて、多くの意見、提案をいただいき、大変参考になった。さらに、デ モンストレーション中にバグが発見され、ツールの品質の改善に役立った。